剣盾S33にて以下の並びを使用し最終レート2004の最終74位であった。
最近はほとんどポケモンに触れていなかったがポケリーグ(8/13)の翌週からなぜかモチベーションが上がり、過去の経験値があり匿名性の高いカイオーガ軸を考察した。
コンセプトは「相手が対応する前に試合を終わらせる」。
伝説2体環境も終わり需要も少ないため今回は簡易更新とする。
・構築経緯
環境トップをザシアン+黒バドレックスと仮定し、その構築に噛み合いを発生させにくい拘りスカーフ持ちのカイオーガが強いのではないかと考察を始めた。8月中盤には環境にカイオーガが少なく、いたとしても命の珠個体が多いことも追い風に感じた。(=対策枠もトリトドンのような水無効が少なく、水技の通るナットレイが多かった)
カイオーガの持ち物は一通り試したが最終的にはダイマックスをしなくてもザシアンと戦える拘りスカーフを選択した。匿名性という点では臆病で命の珠を持たせた型も強かったが、取り巻きのパワー不足やダイマックス時に択になることが多く勝っても勝った気がしなかったため見送りとした。
環境トップを握らなかった理由としては普段サボっているプレイヤーがザシバドを握っても環境の練度ゲーについていけないからである。
結論から言うとこの選択は半分失敗で、8月の中盤には簡単に2ロム1900以上まで上げられたものの最終週になぜかカイオーガが爆増し、対策枠のトリトドンやガマゲロゲ、貯水ヌオーまでもが蔓延り苦戦を強いられた。そのため今月は上を目指せないと判断しレート2000を1度で超えた23時頃に撤退とした。
ザシアン 197(236)-220(76)-136(4)-x-136(4)-192(188)
カイオーガ 175-x-111(4)-202(252)-160-156(252)
サンダー 165-x-106(4)-194(252)-110-152(252)
カバルドン 215(252)-132-154(12)-x-123(244)-57
ウーラオス 175-200(252)-121(4)-x-80-149(252)
ガオガエン 201(244)-135-123(100)-x-144(164)-79
・個別解説
採用順に解説していく。
175-x-111(4)-202(252)-160-156(252)@拘りスカーフ
潮吹き 雷 冷凍ビーム 破壊光線
以前から構築記事で見受けられる「スカーフオーガの自由枠」に絶対零度を採用するのは疑問であったためこの枠の考察を中心に行った。怖い顔や電磁波等も候補ではあったが最終的には岩石封じと破壊光線の2択になり、明確に活きる場面が多いであろう破壊光線を採用した。
具体的に破壊光線が活きるのは以下のような並びである。
どちらにも共通して言えることは伝説ポケモンの圧力でカイオーガのダイマックスを誘い、特性の発動順とウオノラゴンへのダメージ等で型を判別してくることであった。初手の命の珠エースのダイマックスまで考慮すると対策が非常に難しく、一時は拘りスカーフカイオーガを諦めようかとすら考えた。
しかし、これらの並びに対して初手ダイアタックで有利展開を作れることに気が付き破壊光線の採用が決定。耐久振りのイバンの実ウオノラゴンはダイアタック+ダイアイスを耐えられず、サンダーやイベルタルが命の珠でダイジェットを撃ってきた場合でも相手に素早さ上昇を許さずザシアンで縛る展開を作れる。
副産物として相手の行動際にダイアタックを撃つと突撃チョッキ等の持ち物を考慮してか拘りスカーフを想定されることが少なく、相手のダイウォール→上から潮吹きで有利展開となる試合もあった。
197(236)-220(76)-136(4)-x-136(4)-192(188)@朽ちた剣
巨獣斬 じゃれつく 電光石火 剣の舞
HBD
201イベルタルの命の珠ダイジェット+ダイアーク耐え
S
意地っ張り拘りスカーフウオノラゴン抜き付近を抜き
おまけでミラー意識
A
余り
ダイマックスした201-116イベルタルを巨獣斬+電光石火+命の珠2回で倒せる
(雨下後出し想定)
採用当時は思考停止でHAベースで使っていたが巨獣斬+電光石火+後述のアクアジェットでCSダイマサンダーにダイバーンを撃たれると倒せないことで、過剰なAなのではないかと疑問を抱いた。
巨獣斬と先制技を絡めた動きで現実的に倒せるポケモンはガマゲロゲ程度であったので、初手の命の珠サンダー展開はカイオーガのダイアタックに任せることにして自分が思う最低限のAであるイベルタル絡みへの最低ラインを確保し残りは素早さに回した。
175-200(252)-121(4)-x-80-149(252)@気合の襷
真のエース。
カイオーガで削ったナットレイを起点にダイナックルを積むことでサイクル構築は崩壊し、雨下の水流連打で対面構築にも圧力をかける。ザシアンもじゃれつく+電光石火を持っていないとウーラオスに対面負けてしまうから驚きである。
水無効特性がいない構築にはカイオーガと合わせて役割集中を仕掛けていき、トリトドンやガマゲロゲが絡む並びには挑発でサイクルの阻止を狙う。
挑発という技が有名になりすぎたせいで一点読みの行動をされることも多かったがそれ以上にケアさせない展開も多く、ダイウォールを絡めてアクアジェットを撃っていく動きが非常に強力であった。
165-x-106(4)-194(252)-110-152(252)@命の珠
暴風 ボルトチェンジ 熱風 羽休め
終盤環境に増えてきたトリトドン等の水無効特性がいる並びにどうしてもカイオーガを出す気になれなかったので命の珠を持たせたアタッカーで採用。カイオーガに食べ残しを持たせて受けに来たポケモンをカモっていた時期もあったが、構築のパワーを上げるためにサンダーの火力が欲しい場面が多く、それならば役割が被っていることが勿体なく感じて住み分けさせた。
特に語ることも無いが、ナットレイ絡みに択が増えることを嫌って熱風+羽休めで採用した。
215(252)-132-154(12)-x-123(244)-57
HD
C238黒バドレックスのリーフストーム耐え
B
余り
当初は雰囲気のゼクロムやジガルデ対策枠として採用したが、実はザシアン+黒バドレックス構築にも出していけるのではないかと思い配分をHDベースに変更した。ウオノラゴン入りには先述した展開で問題無いが、ガマゲロゲが絡んだ並びはダイマアタッカーまで考慮すると厳しいのでそこにHDカバルドンを刺していく。
控えめの特殊命の珠ガマゲロゲのダイストリームは耐えないが、そもそも特殊型ではカイオーガに撃ち負けるので初手に出てきたとしても物理型だと割り切った。
201(244)-135-123(100)-x-144(164)-79(個体値29)
HB
A244+1ザシアン(メタモン)の巨獣斬×2耐え
(ザシアン配分変更前の名残)
D
余り
ザシアン+黒バドレックスやホウオウにほんのり強い点を評価して採用。当初は選出率が高かったものの、黒バドレックスのダイアースやザシアンのインファイトに対してダイマックス択になることが非常に多く、終盤はほとんどホウオウ+黒バドレックス構築にしか選出しなかった。
ポリゴン2に対して下から捨て台詞を撃ちたい場面が多かったので素早さ個体値を下げた。トリックルームやスピードスワップ持ちの個体で最遅にされていた場合はこちらが最遅にしても同速で不毛なため、ミラーやラグラージにしっかり挑発を撃てるラインを確保した。本当は1回速い歌うラッキーにボコられてめっちゃ萎えたから。
・雑感
基本的な並びに対しての選出は決めていましたが最終シーズンも終わり参考にする人もいないと思うので割愛させてください。
中盤までは上位を狙えるくらいの自信があったスカーフカイオーガ軸でしたが、終盤に思わぬスカーフカイオーガとその対策枠の増加に苦しめられなんとか2000といった感じでした。ザシアンが全く受からない構築のヌオーが貯水で採用されていたりで、最終日には上を目指せる気がしませんでした。
最終日付近で以前に考えていたザシアン+イベルタルに逃げようかと何度も考えましたが、考察を繰り返した過去の自分を信じて良かったなと思います。
ポケモンをサボりまくっていたせいで環境のカイオーガを含む全ての知識がほとんどありませんでしたが、おろしぽんずさんの協力のおかげでなんとか形にはすることが出来ました。
しかしサボりまくっていたおかげでモチベーションが湧き上がってきた節もあるので難しいところかなとも思います。毎月安定してモチベーションを維持出来る人の自己管理力の高さは尊敬します。
今月にはスプラトゥーン3が発売されまたポケモンから離れてしまうような気がしますが、気まぐれで戻ってくると思うのでその時はよろしくお願いします。