ポケモンSVシーズン1にて以下の並びを使用し最終117位だった。最終日に61位まで上がれたものの勝ち切れず、その付近をウロウロしていたため非常に悔しい。
今作もアプローチとしては極力匿名性の高く、種族値の高いポケモンで固めた。
軸のセグレイブ+カイリュー+サーフゴーは実質マンムークレセサザン。
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・構築経緯
シーズン後期まではHDコノヨザル+ヘイラッシャでステルスロック+欠伸の展開をしていたが、露骨に初手のコノヨザルが対策されているのを感じて手放した。その後友人のわだーだが「襷セグレイブが安定感があって強い」と助言をくれたので試してみたところ、ガブリアスとマンムーの中間のような性能が使いやすかったので軸にした。
環境に多いドラゴンタイプに対して初手のセグレイブはほとんど出し勝ちすることが出来るが、気合の襷を持っていてもテラスタルのタイプによっては撃ち負けてしまう。しかしそれらの動きの多くに1ターン目からカイリュー引きをすることで、ガブリアスの鉢巻き逆鱗も終盤増えた鉢巻き地面テラスにも対応出来る事に気が付きHBカイリューを採用した。鉢巻き逆鱗を撃たれた場合はフェアリーテラス+炎の渦でカイリューのHPが満タンの状態で1匹倒せる等かなりのアドバンテージを稼げる。
この2匹では炎の渦で捕まえられないラウドボーンやトリック持ちが重いため拘り眼鏡のサーフゴーを採用した。拘り眼鏡を持たせることでHBラウドボーンにゴールドラッシュが半分入るのでテラスタルを無視しながら対面勝てる等、かなり立ち回りに幅が生まれる。
この3匹で多くの相手をプレイングで誤魔化せたので他のポケモンは特定の状況で強い型を採用することが出来た。
それでは採用順に解説していく。
・個別解説
191(4)-197(252)-112-x-106-152(252+)@気合の襷
地面テラス
氷柱針 巨剣突撃 地震 氷の礫
対面で大きく不利を取るポケモンがほとんどいないため基本的に初手に出して試合を組み立てていく。
氷柱針のヒット回数によってフェアリーテラスタルのガブリアスに対面で負けてしまうことが懸念点であったが、後述するカイリューに交代することでほぼ全ての動きに対応することが出来る。
パーティー単位で先制技を採用しにくい今の環境では絶対にタイプで無効化されない氷の礫はかなり貴重で、この技の存在がセグレイブの強さの所以でもあると感じる。
流行りの炎の渦カイリューに対しても流星群を撃たれないタイミングでセグレイブを出して崩すことが出来て、甘えた炎の渦に対しては特性の熱交換によって止まることを知らない暴走龍が爆誕する。
191(196)-125-156(212+)-120-120-113(100)@ゴツゴツメット
フェアリーテラス
流星群 炎の渦 アンコール 羽休め
S
最速ドドゲザン抜き
HB
余り
セグレイブが苦手なマリルリやヘイラッシャ、マルチスケイル込みならガブリアスの鉢巻き逆鱗でも耐えるため、無理矢理投げてフェアリーテラス+炎の渦でキャッチして倒し切ることが出来る。
最終日は絶対にメンタルハーブを持たせた最速のドドゲザンでHBカイリューを狩る人が現れると思っていたので素早さラインを上げた。同じ型のカイリューミラーで上を取られたことが2回あったが、恐らくマリルリのじゃれつくをギリギリ耐えるくらいまで物理耐久を下げていると思い、そこまで物理耐久を下げるのは不安だったため諦めた。
ヘイラッシャ対策枠として地割れの当たらない飛行タイプなのはストレスが溜まらなくて快適であったし、最終日の3桁後半~4桁帯前半の相手は全てを投げ出してどんな対面でも地割れを撃ちまくってくる人がそこそこいたためカイリューの無償降臨で楽に勝つことも多かった。
179(132)-58-116(4)-198(212+)-112(4)-124(156)@拘り眼鏡
鋼テラス
ゴールドラッシュ シャドーボール 気合玉 トリック
H
C185サーフゴーのシャドーボールを15/16耐え
C
等倍211-96ラウドボーンをゴールドラッシュで15/16で倒す
S
準速キノガッサ抜き抜き ミラー意識
カイリューで崩せないラウドボーンや、耐久振りサーフゴーをこちらのサーフゴーで崩していく。
ラウドボーンでさえテラスタルを使わずにゴールドラッシュで押し切ることが出来るため、如何にしてゴールドラッシュの試行回数を稼ぐかを第一に考えた。フレアソングに後出しすることも多々ある。
単純にタイプや種族値も強力であるが、特性の黄金の体によって選出を歪ませずに相手のトリックや欠伸展開を止められる点も魅力的だ。
カイリュー+サーフゴーの並びは一貫すると厳しいノーマルや地面タイプを無効に出来るのも美しい。
131(4)-142(252)-100-x-125-162(252+)@命の珠
ゴーストテラス
じゃれつく シャドークロー 影撃ち 呪い
対面的な構築の相手に対してサーフゴーの素早さの低さが足を引っ張ってしまうので、先制技持ちで行動保証があるミミッキュを採用した。
剣の舞を採用しないと数値受けに対して無力になってしまうが、そのような相手にはサーフゴーを選出するので必要ないと考えた。コノヨザルが構築単位で重いため一時期はレッドカードで使っていたが、あまりにも火力が低く他の相手に支障が出たので命の珠を持たせて呪いを覚えさせることで折衷案とした。
193(236)-112-96(4)-138(140)-96(4)-195(124+)@食べ残し
格闘テラス
祟り目 テラバースト 鬼火 身代わり
H
不特定多数との撃ち合い意識の食べ残し最大効率
身代わりがA121キョジオーンの塩漬けを耐える
S
準速ドラパルト抜き
C
余り
あまりにもキョジオーンとサザンドラが重かったため採用した。身代わりがキョジオーンの地震を耐えるところまで物理耐久を伸ばすか悩んだが、そこまでメタが回る程キョジオーン自体の個体数が多くないと予想して割り切った。
キョジオーン入り以外に対しても相手の物理ドラゴンに鬼火を入れてカイリューで受け切る選択肢を取れる等最低限以上の活躍はしてくれた。
問題点としてはテラス前提なため選出が歪むことがある。ドラパルトは選出画面にいることに意味があると思っているため解雇はしたくないが、もう少し別のアプローチがあったかもしれない。要検討枠①。
163(20)-58-98(100)-199(204+)-126(4)-143(180)@ラムの実
フェアリーテラス
炎の舞 テラバースト ギガドレイン 蝶の舞
H
A204鉢巻きカイリューのノーマルテラス神速14/16耐え
S
+1状態で最速ドラパルト抜き
C
余り 出来るだけ高く
ギガドレイン+テラバースト+ギガドレインで255-117ヘイラッシャを倒す
最後まで食べ残しのキョジオーンと悩んでいた枠。キョジオーンだとカイリューやサーフゴーと組み合わせてサイクル色を強めることが出来るが、終盤になって鋼テラスのサザンドラが環境に戻ってきたためウルガモスに変更した。環境からマリルリが減ったことや、マリルリはカイリューで受け切れる点も大きい。
ラムの実を持たせることで欠伸でウルガモスを流して誤魔化そうとしてくるヘイラッシャを返り討ちにすることが出来る。
ドラゴン環境でフェアリー技を持たないと話にならないのでテラスタイプはフェアリーにした。要検討枠②。
・選出
①セグレイブ+カイリュー+サーフゴー
大体これでいける。プレイングが絡むことが難点だが、逆に言えばプレイングを絡ませれば広範囲のテラスタルに対応出来る。カイリューのマルチスケイルは基本的に維持して立ち回る。
対面的な相手に出す。サーフゴーがお荷物になりそうな時に。
③サーフゴー+カイリュー+@1
主にコノヨザル入りのステルスロック展開が透けている時にサーフゴーを初手に置く。
露骨なステロ展開のコノヨザルに対してサーフゴーに交代する選出をすると、電気玉投げつける→ステルスロックでしっかりと展開されてしまうため上からシャドーボールを当てるために初手に置きたい。
④その他柔軟に(カイリュー@2)
セグレイブが明らかに通っていない時は柔軟に選出する。
カイリューはテラスタルさえあればほとんど腐ることはないので積極的に出したい。
・雑感
youtube活動に大きく力を入れながらのシーズン1であったが、協力してくれた友人のおかげでなんとか環境に食らいつくことは出来た。
欲を言えば最終50位以上に残りたかったが振り返れば取り組む姿勢も甘かったので妥当な結果だったと思う。
ようやくテラスタルの環境に慣れてきたので、新ポケモン解禁で大きく環境が変わる前にもう一度上位を狙えるように努力したい。
・スペシャルサンクス
ポケモンを持っていないはずなのになぜかどこかで試したかのような案をくれたわだーだ
最終日付近でインフルエンザにかかり闘病しながらも、僕が最終日寝過ごさないように朝5時に電話で起こしてくれたむか