予選5位抜けの本戦はBO3含め全勝で優勝した。
カンムリ環境の最強ポケモンは行動するだけで運勝ち出来るサンダーであると確信していたため、そのサンダーに対して後ろ向きの対策をする構築を咎められる充電+弱点保険で採用。
当初はふゆのさんの記事を参考に対面構築を組もうとしていたが、対面構築はネタ切れの一点読み対策をされることが多いと考えたのでサイクル要素を取り入れた。
ラオス以外のポケモンが積み技を持っている関係でどのポケモンからでも柔軟に崩しに転じることが出来、攻撃を続けることにより運勝ちを狙いやすい。
参考記事
215(252)-132-187(252)-x-93(4)-67
191(204)-x-113(60)-146(4)-111(4)-165(236)
181(252)-114-200(244)-x-136-42(12)
184-x-78(84)-169(172)-151-170(252)
175-182(252)-121(4)-x-80-163(252)
135(36)-154(236)-112(92)-x-126(4)-134(140)
構築のレンタルと対戦動画への誘導
・個別解説
合計ダメージが100%未満の場合は確率を記載する。
215(252)-132-187(252)-x-93(4)-67@オボンの実
鈍い 怠ける 氷の牙 地震
HB
A184珠エースバーン
150ダイアタック109~129ダメージ
+
160カキュウ117~138ダメージ
オボン込みで確定耐え
初手にサンダーを出した場合の引き先として採用。
鈍いを覚えさせることでラムの実を持ったエースバーンや霊獣ランドロスにも対応可能となる。
サンダーエスバ対面で相手が取れる最高打点はダイアタックであると考え、それに対し後出しから怠ける→ダイウォールで切り返せるオボンの実を持たせた。
アッキの実でない理由は蜻蛉返り等で発動してしまうことを嫌ったため。
191(204)-x-113(60)-146(4)-111(4)-165(236)@弱点保険
羽休め 充電 放電 暴風
HB
A182鉢巻き悪ウーラオス
暗黒強打を14/16耐え
C
無振り水ウーラオス
放電168~198ダメージ
+砂ダメージで確定
S
最速ウーラオス抜き
最速サンダー抜かれ
サンダーに対して高耐久ポケモンを投げることで対策をしている構築が多いため、イージーウィンを狙いやすい充電+弱点保険で採用。
弱点保険を持たせることで攻撃に転じられるタイミングが多く、ポリゴン2の冷凍ビーム等による運負けを減らし、放電麻痺や暴風混乱の確率を押し付けられる。
中途半端な配分となってしまったが、全てにおいて誤魔化しが効きやすいと自分を納得させた。
181(252)-114-200(244)-x-136-42(12)@食べ残し
鉄壁 宿り木の種 ボディプレス タネマシンガン
S
ナットレイの上を取っていてほしい願望12振り
サンダーの火力が無くウオノラゴンやナットレイが厳しいためそれらに対する削りとして採用。
ウオノラゴンが鉢巻きであったとしても鉄の棘3回+宿り木+暴風で落とすことが出来る。
相手の鉄壁ナットレイが重い展開になることもあるので、ミラーの鉄壁に投げられるようにS振りをした。
弊害としてジャイロボールの威力が下がり、挑発持ちのHBカプ・レヒレが重いためタネマシンガンを採用した。
184-x-78(84)-169(172)-151-170(252)@パワフルハーブ
ステルスロック 草結び ヘドロ爆弾 メテオビーム
CS
最速+ビーストブーストでC↑
B
余り 等倍先制技意識で総合耐久効率無視
初手にサンダーを出しにくい構築に対して、相手のサンダーのケアとして採用。
ラグラージやカバルドンによる展開が予想される構築に対しては、ウーラオス+ウツロイドと出すことで欠伸ループに入らず対策が可能となる。
サイクルで崩しの起点を作れること、ダイウォールの媒体が欲しかったためステルスロックを採用した。
175-182(252)-121(4)-x-80-163(252)@拘り鉢巻き
サンダーの充電で崩せないor型依存の相手としてドサイドンやガラルヤドキングが挙げられる為、それらを起点に崩していける鉢巻きの悪ウーラオスを採用。
見たまんまの使い方しかしないため特筆すべき点は少ないが、燕返しはダイジェットとなりスカーフカプ・レヒレを抜くために、毒突きは交代読みでカプ・レヒレに撃つ他カプ・ブルルやピクシーへの削りとして使う。
後述のミミッキュと役割集中の動きをすることも多々あった。
135(36)-154(236)-112(92)-x-126(4)-134(140)@アッキの実
剣の舞 影撃ち ドレインパンチ じゃれつく
HB
A142珠ミミッキュ
B+1状態でA+2影撃ちを15/16耐え
S
準速80族抜き抜き
A
余り 11n
ASアッキミミッキュ以外にはミラーで有利な型で採用。
Sラインを1上げるために特殊耐久を大幅に削ってしまったが、立ち回りに与える影響は少ないと考えて妥協した。
スイーパーとして強力であるのは勿論のこと、構築に「ゴースト」「フェアリー」という優秀な無効持ちタイプを組み込める点も非常に評価が高い。
・選出例
+
+
サンダーで崩していけそうな相手に対して対面的な動きをする選出。
イメージとしてはサンダーでドサイドンを、ウーラオスでカプ・レヒレを削りミミッキュを通す。
サンダーの保険展開が決まった場合はミミッキュだけで〆られること、相手は止めるために鈍足高耐久をダイマックスさせることが多いため噛み合いが良い。
バンギラスやラッキー入り等、明らかにサンダーを通せない相手には臨機応変に選出をする。
ざっくりとした解説になってしまうが、相手のどのポケモンを起点にするか選出段階で決めておくことが大切であり、そのポケモンを中心として選出をする。
雑感
カンムリ環境が6か月を迎えプレイヤースキルや構築の完成度が高まっていった結果、サンダーやポリゴン2等の追加効果持ちのポケモンの確率を如何にして押し付けるかも非常に大切な要素となってきたように感じる。
今回の構築では「殴り続けることによる運勝ち」を意識して組み、実際に葉桜杯決勝トーナメントでは不利な状況でも運を押し付けることで捲る場面もあったので満足している。
大会はレートとは違う緊張感や短期集中の盛り上がりがあるので是非一度は参加してみてほしい。